ライティング・ハイ

年間350本以上映画を見た経験を活かしてブログを更新

世界一の興行成績をたたき出した恋愛映画は、実は名もなきウェイトレスが作ったのかもしれない

「また来た……」 何度もなんども彼女が働くレストランに現れるとある彼に、いい加減うんざりしていた。 彼は白髮で、まるで妖精みたいな容姿だ。 子供っぽい容姿を残しながら、とても積極的に口説いてくる。 「君に惚れてしまったんだ! この感情を抑えきれな…

あの地獄に満ちた就活の日々から、私はバズる記事の書き方を学んでいたのかもしれない

「テレビ局を選んだ理由? う〜と金だよ」 私はずっこけてしまった。 民放キー局に内定した人もこんな入社理由だったのか…… 「え? もっと大人な感じで喋った方が良かった。まあ、キー局を選んだ理由は給料がいいからだよ。面接ではもちろんそんなこと言えな…

「ちゅらさん」の脚本に憧れて……

19歳の終わり、私は大学受験を終え、数少ないギャップイヤーの期間を持て余していた。 ギャップイヤーというのは、高校から大学、大学から就職するまでに空いた期間のことだ。 大学入試は遅くとも2月の後半には終わるので、4月の始業式までの約一ヶ月間…

いつも人と見比べてばかりいた私が、とあるテレビディレクターから学んだこと

「あいつは自分より下だ」 そんな醜い感情を私は抱いていた。 自分は勉強ができる人間だ。もっと上に行かなきゃ。 私は中学三年生の時、とある高校受験対策の塾に通っていた。 それまで全くと言って勉強してこなかった私だが、塾の体験授業に出席した際、 「…

学校一の落ちこぼれだった少年が、世界一の映画監督になれた理由

昔、アメリカのオハイオ州に一人の小柄な少年がいた。 子供の頃から身長が低く、いつもクラスの隅っこにいるような生徒だったという。 彼はよくいじめっ子の標的にされていた。 「お前の家変わってんな!」 「ここはお前の来る場所じゃない」 自分のロッカー…

5月病の人こそ、銭湯に行った方がいい理由

「またか……」 彼女は人身事故が起きた線路を前にして途方に暮れていた。 駅の改札口に着いた時から、人がホームに溢れかえり、おかしいな? とは思っていたが、やはり人身事故だったのか。 「各路線で振替輸送をしています。復旧は1時間後の予定です」 復旧…

大の読書嫌いだった私が、「村上隆の五百羅漢図展」に行って読書に目覚めた理由

「本を読みなさい!」 子供の頃、私はよく母親にそう怒られていた。 本を読む子は頭がいい。 ゲームをする暇があったら本を読もう。 そんな迷信が小学校には蔓延っていたと思う。 「みんな本を読もう」 そうどこかのお偉いさんの主張に流され、小学校では毎…

ヒッチコックの映画「サイコ」を見て、人々を魅了するコンテンツの質イコール「リズム感」だと気づかされた

「どうやったら怖くなるか?」 私はその時、ゾンビ映画を作っていた。 大学時代には自主映画作りにはまっていた私であるが、どうしても自由が効く大学3年生のうちに作りたかった映画があったのだ。 それは子供の頃から好きで仕方がなかったパニックものの映…

苔寺で写経しているうちに、私はワタミ社長、渡邉美樹さんの言葉を思い出していた

何度もこのブログでも書いてきたことなのですが、株式会社ワタミの渡邉美樹さんが書かれた「強く、生きる。」という本が今年に入っての私のベスト本の一つになってます。 ページを読んでいくとともに、20代から経営の世界で戦い続けた渡邉美樹さんの人柄が…

世の中の矛盾ばかり気になって、生きづらさを抱えている人がいたら……

「人間関係のストライクゾーンが狭すぎるよ」 大学時代に友人からそう言われたことがある。 確かに……その通りだ。 私は一言も反論できなかった。 きっと、友人は私のことを思ってそういってくれていたのだろう。 私はとにかく人付き合いが苦手だった。 飲み…

京都の庭園に座っていると、世界を変えていったiPhoneのことをどうしても思い出してしまう

14歳だった頃、東京のほとんどの中学生がそうであるように、私は京都に修学旅行にいった。 修学旅行と言っても、中学生同士が友達とじゃれ合うための旅行みたいなものだ。私は他のクラスメイトたちとギャーギャー騒ぎながら新幹線に乗って京都に向かってい…

睡眠に悩む人には、この本が特効薬になるかもしれない

「寝れない……」 それは、子供の頃からの悩みだった。 布団の中に入ってもなかなか寝付けない日々が続くと日中も頭が朦朧としてくるものだ。 今でもたまにあるのだが、私は寝付くのに1時間はかかる子供だったのだ。 布団の中に入って、目をつむっても1日の…

才能がない自分が、毎日書き続けるなんて無意味だと思っていたけども……

ビビッ! 朝5時になり始める目覚まし時計の音に目を覚まし、私は毎朝飛び起きる。 夜はなるべく23時には寝るようにしているが、どうしても仕事をしていると6時間の睡眠を確保することは難しい。 それでもなるたけ早めに布団に入り、朝5時には私は飛び起…

実を言うと私はミスチルの桜井和寿から、書くということを学んだ

書く気が出ない…… こうして毎朝、何かしらの記事を書くようになって5ヶ月が経つが、時々、4日に一回に割合で「やる気スイッチ」が入らず、何を書けばいいかわからなくなる時がある。 それはブログなどを書いている人には身にしみて感じていることかもしれ…

人一倍仕事を覚えるのが遅い私が見つけた不器用という名の武器

私はとにかく昔から不器用な方の人間だった。 何をやるにしても人一倍時間がかかるのだ。 大学受験も一年間浪人してやっと入れたし、テスト勉強もいつも人の倍はしないとダメだった。 「真面目だな」 大学のテスト前になると、いつもノートの書き込みをチェ…

人脈というものの正体

昨日に引き続き、あまりにも名著なので、もう一度。 「なんでこの人の周りには人が集まってくるのだろう」 私の周りにはやたらとコミュ力がある知り合いが数人いる。 飲み会の時では、必ずと言っていいほど目立つのだ。 「〇〇さんはどう思う?」 「〇〇さん…

お金のために仕方なく仕事をしていたけども……

「仕事だからきちんとしろ!」 アルバイトでも、社会に出ても、上司からこの言葉をよく突きつけられていた。 「これはお前の仕事なんだから」 私はその言葉を聞くたびに、少し後ろめたい気持ちになり、モヤモヤが心の中に芽生えてきた。 こんなこと自分がや…

リクルートスーツという仮面に下にあるもの

この時期になるといつも思い出す。 満員電車の中、会社に向かっていると、たいていは新品のリクルートスーツを着ている就活生が一人はいる。 風貌は社会人に寄せているが、発しているオーラが明らか純粋な学生そのものなので、ぱっと見ただけで、すぐ就活生…

映画「3月のライオン 後編」を見て、今も人々から熱狂的な人気がある岡本太郎の絵を思い出した

「後編はどんなだろう?」 私は「3月のライオン 後編」の映画を楽しみに待っていた。 3月に公開された前編があまりにも良かったため、1ヶ月も焦らさないで早く見せろ〜と心の中で思っていたのだ。 前編を見たときは、驚いた。 「なんだこの格闘シーンのよう…

福山雅治主演の映画「SCOOP!」を見て、社会人の仕事が何たるかを知った

「この生活いつまで続くの……」 私が大学生だった頃、一年先に社会人になった先輩が事あるごとに、そうつぶやいていた。 後輩である私たちの前では学生のノリを貫いているみたいなのだが、 どうやら仕事は結構辛いらしいのだ。 「早く転職したい……」 そんな事…

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見て、昔を懐かしむ人がいたら、東南アジアに飛んでみてと言いたい

「昔は良かった……」 そんな声を私はよく聞いた。 「昔は飲み会の時も翌朝まで飲んだものだ。今の若い者はすぐ家に帰るからな」 「俺たちの頃はスマホなんてなかった。今はググればなんでも出てくるから若い連中は頭を使わない」 よく職場の上司にそう注意さ…

「自分の軸がない」と悩んでいた私が、TwitterのCEOから学んだこと

「自分の軸がない……」 それは私の長年の悩みだった。 「自分の軸を持とう」 「何がやりたいのかきちんと把握しよう」 そんな風に社会に出る前にきちんとした自分の軸を作ることが大切だという風潮があったと思う。 自分の軸って一体なんなのだろうか? 就活…

就職という椅子取りゲームの果てにあるものとは?

私は毎朝、とある戦いを目にしている。 いつも上司のいいなりになっていサラリーマンたちが、その時だけは真剣な目つきで取り組み、他を蹴散らす勢いで戦っている。 その勢いを社内の仕事でも使えよと思うが、人間は不思議と組織のためよりも、自分自身に利…

儚く散るソメイヨシノを見ていると、東野圭吾の「分身」を思い出す

「桜の写真を見せてくれない?」 私が海外を旅していた頃、とあるレストランで仲良くなった外国人の二人組からそう頼まれた。 「桜の写真?」 私は突然の要求に驚いてしまった。 幸いにもなぜか私は、桜が満開の時に写真を撮っていたことを思い出し、二人組…

肩書きに縛られている人がいたら、ぜひ東大生と社会的な弱者との心の交流を描いたこの本を読んでみてほしい

私はずっとコンプレックスを抱えていた。 運動神経があまり良くない自分。 何をやってもうまくいかない自分。 私は何をやるにしても人の倍は時間がかかるような子供だったと思う。 中学の頃などもクラスメイトとうまくコミュニケーションが取れなかった。 い…

やたらとライフワークバランスを主張する新入社員がこの本を読んだら……

「仕事だから仕方ない」 多くの社会人はそう言う。 家族を養うためだから仕方ない…… 食っていくためだから仕方ない…… 私はそんな社会人の先輩を見ていて、失礼ながらも よく好きでもないのにそんな仕事できるな……と思っていた。 嫌でやっているわけではなく…

アカデミー賞を取った映画「ムーンライト」を見て、人生に多大な影響を与えているバタフライ効果を思い出さずにはいられなかった

正直言うと、私はこの映画のことは全くのノーマークでした。 学生時代は年間350〜400本の映画を狂ったように見て、自称映画オタク (たぶん、大学生の中では日本一映画を見てたかもしれない)を名乗っている私は、社会人になってもなるべく話題になっ…

海外ドラマ「ミスターロボット」を見て、蔦屋書店の凄さがあらためてわかった

「なんだこのパッケージは?」 私は毎日のブログ更新で、枯渇状態の自分の脳を潤すために、深夜のレンタルビデオ店を徘徊している時に、この海外ドラマと出会った。 毎日記事を書いているとどうしてもネタが枯渇してくるものだ。 自分でも脳のストックがなく…

趣味を仕事にしている人にあこがれを持っていたけども……

「趣味を仕事にするのはしんどい」 大学の同級生はそう言っていた。 彼はカメラや映像が大好きな人だった。 学生時代に何十万もするカメラを買って、パシャパシャ撮りまくっていた。 私は、きっと彼はカメラマンになるんだろうなと思っていた。 しかし、彼が…

自分の中のものさしが消えたとき

「君は一体何がしたいの?」 私はアルバイト先の先輩にそう言われていた。 そのとき、私はとあるWEB系の映像制作会社でアルバイトをしていた。 イラストレーターやアドビのソフトを使って簡単な動画を作り、加工する作業をする仕事だ。 毎朝10時に出勤で、…