ライティング・ハイ

年間350本以上映画を見た経験を活かしてブログを更新

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

普通であることに後ろめたさを感じるけども……

いつからだろうか。 「普通じゃない」ということに憧れを抱くようになったのは。 私はとにかく昔から、心の奥底で、普通じゃない特別な人というものに憧れていたと思う。 人と違った何かを持っている。 自分には人と違った感性を持っている。 そう思い、人と…

人との境界をあいまいにする    

「人との境界をあいまいにする」 ふと、湧いて出てきた言葉だった。 何か悟りを開くかのように、自然と湧き上がってきた。 仕事している時にふと、このフレーズが思いつき、ずっと考え込んでしまった。 「人との境界をあいまいにする」 どこか今の自分にとっ…

どうしても負の感情に包まれそうになったら……  

自分でもわかっているつもりなのだけども、とにかく私はマイナス思考だ。 一つうまくいかないことが出てしまうと、ど〜と溢れ出るようにマイナスな考えが頭に浮かんでくる。 きっと、これは駄目だ。次も駄目だ。 あ、あ、あ…… そんなところが少なからずある…

どうしても鎖から逃げ出すことができない、この社会    

「あの方、どうしても会社を辞めたくて苦しんでいるみたいです」 知り合い伝いによくこんなことを聞くことがある。 社会人になって2、3年目ですけど会社を辞めたくて仕方がなくて、 だけど辞める勇気もなくてうつ状態な感じで…… 自分は社会人一年目で早速…

全然愛情がこもってないんですけど    

「え? 全然愛情がこもってないんですけど」 それは自分が撮った写真を会社の人に見せたときのことだった。 ずばり、自分が感じていたことを指摘されたのだ。 「篠山紀信って知ってる? その人が宮崎美子を見つけた時の話なんだけど」 その写真家なら自分は…

枠を取っ払ってしまえば、きっと、そこには。

「よく一年間社会人やってこれたね」 仕事の帰り道にふと、上司にこんなことを言われた。 正直、驚いてしまった。 あまり、自分は職場でプライベートなことは話していない。 どこか仕事と私生活に一線を置いている節がある。 自分が今勤めている会社はとても…

大の邦画嫌いの私でも、この日本映画だけは涙無くして観れなかった

「久々に面白い邦画と出会った」 以前からお世話になっている映画好きの方からこんなことを言われた。 その方は大の映画好きで、黒澤明などの昔の巨匠の映画が好きだということもあって、どこか自分ととても映画の好みが合う方だ。 その方が大絶賛している邦…

何かを選ぶことにまだ慣れていない人たちに……

「あ、あぶない」 私は自転車のブレーキを握りしめた。 「ふう、何でこんな場所に猫の死体があるんだ」 道のど真ん中に猫の死体が転がっていたのだ。 しかも、この通りは大通りに面していて、車の行き来も多い。 私は躊躇してしまった。 周囲の人は猫の存在…

人生の目標は身近なものに……

「バタン」 あ、やばい。 家の階段を登っている時に、足をつまずいてしまった。 人間、死ぬときは時間がゆっくり感じるとよく言う。 大げさかもしれないが、バタンとつまずいた時、 「あ、これは頭ぶつける」 と脳裏で認識できていても、体がうごかず、時間…

生まれた瞬間から、ビルから飛び降りている

「なんか単調だな」 毎日、ありふれた日常を過ごしているといつしかそう思ってしまう。 子供の頃には色鮮やかに見えていた都会の景色も、毎日見慣れてきてしまうと単調なコンクリートの塊のように見えて、何の新鮮味も帯びてこない。 昔は家から最寄りの駅ま…

「自分の中に自分はいない」……そう教えてくれたのは。

今思えば、大学生の頃から自分は常に浮足立っている感覚があった。 ずっと浮足立っていて、生きているのかどうかわからなくなる瞬間。 そんなことが常にあった。 無機質なコンクリートジャングルで生まれ育ったせいか、 土にしっかりと踏み込んで立っていな…

ひとと関わらなければ、ひとに輪郭は生まれない  

「君は思い込みが強すぎる」 ある日、突然職場の上司にこんなことを言われた。 自分が担当しているお客さんに挨拶に行った時、 「仕事が忙しそうで、全く相手にされなかった」と報告した時だった。 「あの人はそんな無責任な方じゃないよ。君がその人をそう…

是枝裕和監督の「万引き家族」を観て、アラブ諸国のモスクを思い出した  

常に浮足立っている感じが常にあった。 毎日、満員電車にゆられながら、会社に向かっていると、自分が荷物のような扱いを受ける。 ぎゅうぎゅう詰めの電車の中で呼吸をじっとこらしながら、ただ耐える毎日。 自分が立っている位置を確保するのに必死で、周囲…

未来を写したその先にあるもの……  

「終点、渋谷〜」 満員電車のドアが開いて、人がどっと溢れかえっている渋谷駅構内。 毎朝見ている光景で、一年以上社会人をやっているとさすがに満員電車にもなれてくる。 この電車に乗れば、通勤ラッシュの時間にあたるな。 この電車に乗れば、比較的ラク…

「狂」としか言いようがない圧倒的な名演をこの目に見せつけられた。

「この映画だけは絶対見たほうがいい」 先日、映画好きの方が集まる会に久しぶりに参加した時、いつもお世話になっている方からこんなことを言われた。 その方は大の映画好きで、お会いするたびについつい映画の話ばかりしてしまう。 「この映画だけは絶対に…

「クリエイティブな仕事」があるのではない

「なにかモノを作りたい欲求が溢れているんです」 そう目をキラキラしながら映画への情熱を語る人がいた。 その時、私は久々に映画好きの人が集まっている会に参加していた。 毎月開催されており、以前は毎月参加していたが、最近は仕事が忙しいのを理由に全…

一滴ずつだけど、バケツの水は溜まっていく  

「最近、あまり写真撮っていないね?」 この頃、人に会うたびにこんなことを言われることが多かった。 「忙しくて写真取る暇がなくて……」 そんな言い訳をいっては、いつも言い逃れていた。 「いつも君の写真楽しみにしていたんだから、もっと撮ってね」 そう…