ライティング・ハイ

年間350本以上映画を見た経験を活かしてブログを更新

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

努力しているふりをしていた私は、どうもがいてもプロには勝てないと思った時に、この本を読み返す

「書きすぎだよ」 英単語で埋まっている私のノートを見て、中学の同級生はそう言っていた。 ノートにびっしりと書いてある英単語帳を見て、何かを思ったようだ。 「何でそんなに書いて覚えようとするんだよ」 彼は割と成績が良い人で、部活動で忙しい中でも…

マッキンゼーのエリートが使う方眼ノートを見ていたら、スピルバーグ監督が25歳の若さで映画「激突!」を撮れた理由がわかった

「読めない」 自分が書いたノートを見直してはいつもそう思っていた。 私はとにかく字が汚い。 その上、ノートに板書をまとめるのが下手くそだった。 高校受験や大学受験で予備校に通っている頃は、ノートで苦労した。 いくら頑張って先生の講義を聞いても、…

書くことに悩んでいた私がクリント・イーストウッド監督の映画「ハドソン川の奇跡」を見て、毎日ブログ日記を始めた理由

「書けない……」 それは今年に入ってからの最大の悩みだった。 去年の末からライティングの魅力に気づき、書くということにきちんと向き合い始めた私だが、どうしても毎日書いているとネタがなくなってくる。 家のパソコンの前で唸りながら、今週の締め切りの…

世界を震撼させたエドワード・スノーデン事件のことを考えると、私はどうしても「キャプテン・アメリカ」のことを考えてしまう

「世界を信じた、純粋な裏切り者」 彼はよく、こう称されていた。 米国最大の秘密を暴いた男。 彼のことを犯罪者と呼ぶ人もいれば、英雄と称する人もいる。 彼の名はエドワード・スノーデン。 元NSA(米国国家安全保障局)で勤務していた彼は、政府が国民を…

「自己表現しなきゃという思いで苦しむのは、砂漠で塩水を飲むようなものだからです」と村上春樹は言った

「今、世界の人がどうしてこんなに苦しむかというと、自己表現しなきゃという強迫観念に覆われているからです。それはある種の呪いです。そう簡単にできるものじゃありません。砂漠で塩水を飲むように、飲めば飲むほど喉が渇きます」 作家の村上春樹が言って…

「ゴッドファーザーpart3」を見て、思い込みに縛られていた自分の世界の見方が変わりました

「ゴッドファーザーはpart2までが傑作!」 私はそう思っていました。 どんな映画好きの人に聞いても 「part3はないわ〜」 「ゴッドファーザーpart1とpart2は完璧! その次は微妙」 と言っていたのです。 ネット上の評価を見ても、part3だけは異常に評判…

ADをやりながら狂ったように書評を書いていると、「かくかくしかじか」の東村アキコが漫画家として売れた理由もわかった

「村上隆から記事がシェアされているよ」 つい最近、このような連絡が私のところに来た。 私は驚いた。 村上隆? あの世界的なアーティストの人か? どうやら私が昔書いた村上隆さんの本についての書評記事が本人の目に留まり、記事をシェアしてくれていたよ…

マーティン・スコセッシ監督の「沈黙」を見て、落語家の立川談志師匠が言っていた言葉を思い出した

「沈黙だけは絶対に観に行きたい」 とある映画好きの集まりに参加した際、多くの人がこう言っていた。 「今年最初の映画は沈黙がいい」 「絶対に観に行きたい」 映画通の人ほどマーティン・スコセッシ監督の「沈黙」に期待しているようだった。 「あの予告編…

「20世紀少年」の浦沢直樹先生から、凡人である私が天才肌に打ち勝つための努力の仕方を学んだ気がする

「僕は天才肌の人間じゃない」 NHKのとあるドキュメンタリー番組で浦沢直樹先生はそう言っていた。 浦沢先生といえば、現代を代表する売れっ子漫画家の一人だ。 20代で「YAWARA」を書き、日本中に柔道ブームを巻き起こし、 「MONSTER」や「20世紀少年」…

ほとんど本を読んでこなかった私が映画「インターステラー」を見て、読書に目覚めた理由

「この望遠鏡、どれくらいの重さがあると思いますか?」 私は目の前にある巨大な天体望遠鏡を見つめていると、係員にこう尋ねられた。 当時、中学生だった私は答えられるずにいたと思う。 直径10メートル以上ある巨大な天体望遠鏡のスケールに圧倒されてい…

「普通」であることがコンプレックスだった自分が気づいた半径5メートル以内にあった「希望」

「普通の名前だね」 私は大学の同級生にこう言われたことがある。 昔から私は「普通だ」と言われることがよくあった。 「普通の顔」 「普通の成績」…… 「普通」ということが私のコンプレックスだった。 人と同じように「普通の人間」と思われるのが嫌だった…

負の感情という名のアレルギー

「人生、マイナスの出来事もあれば、プラスの出来事もある。 プラスの振り幅が大きい分、マイナスの振り幅も大きくなる。プラスマイナス0だ」 誰かがテレビで言っていた言葉だ。 いいこともあれば悪いこともあるという言い伝えが日本にはあると思う。 芸能…

私が子供の頃からバイブルにしていた「NARUTO」を全巻売った理由

「ナルトじゃん!」 私が東南アジアを旅していた頃、バンコクのデパートでナルトの看板を見かけたことがあった。 上の階にはアニメショップがあるようだ。 そこに行ってみると、多くのタイ人から欧米人がひしめき合っていてびっくりした記憶がある。 こんな…

松本人志の手ぶらの美学に憧れて

「手ぶれでさっと帰る美学に憧れてて、この仕事しているようなところあるんですよ」 とある番組で松本人志が羽生善治のニュースに、このようにコメントしていた。 手ぶらでやってきて、さっと仕事だけして帰る。 そんな仕事の姿勢に彼は憧れているのだという…

「人を愛するということを大切にしてください」とYUKIは言った

「人を愛するということを大切にしてください」 歌手のYUKIがラジオの中でリスナーに向けて言っていた言葉だった。 私はとくにYUKIのファンというわけではなかった。 だけど、一時期YUKIのラジオの音源をよく聞いていた頃があった。 母性の塊みたいな彼女の…

ドラマ「カルテット」を見て、本当に面白いと思うと同時に、アメリカのドラマの凄さが改めてわかってしまった

「なんだこの満島ひかりは……」 火曜日の夜、ふとつけたテレビ画面を見て、私は衝撃を受けた。 ドラマの最後のシーンだったのだろうか。 私は最後の方しか見ていないのにもかかわらず、そのドラマに出ていた役者陣全員の演技力に圧倒されてしまったのだ。 画…

私がタイ・バンコクで見たのは、50年前に黒澤明が描いていた「天国と地獄」だった

「天国と地獄だ」 赤い煙が燃え上がっている煙突を見て、青島刑事はこうつぶやいていました。 映画「踊る大捜査線」のワンシーンです。 私は小学校の頃、そのシーンを見て、 なんで青島刑事は煙突を見て「天国と地獄だ」とつぶやいたんだろう…… と思っていま…

「就職なんかしたくない」と嘆く昔の自分のような若者がいたら、千と千尋の神隠しの「カオナシ」を見てみろと言いたい

「何がしたいかわからない」 妹の知り合いである、とある就活生に相談された時のことだった。 彼は大学3年生で、就活の準備をしているが企業のリクルーターから 「君はこの企業に向いていない。自分の価値観を変えなきゃだめだ」 と言われたことを気にして…

今の日本を描くのに一番ふさわしいのは「性風俗産業」であると、アニメ界の巨匠は言った。

「え? あれってそんな映画だったの」 その事実に気づいたのは私が大人になってからでした。 普段のように、映画のことならこの人にお任せという映画評論家の町山智浩さんの ラジオをyoutubeで聞いていた際に、その事実に気づいたのです。 私はその町山さん…

「やりたいこと」がわからずに、もやもやしていた自分が、巨匠「黒澤明」から学んだこと

「趣味を仕事にしたら、つらくなる」 銀行に内定した大学時代の知り合いが言っていた言葉だ。 彼はカメラが大好きで、そっちの世界で食っていくと私は思っていた。 しかし、大学4年生の時に、彼は銀行に入ることにした。 「趣味は趣味、仕事は仕事というバ…

常に何かが不安で、生きている実感がわからない人には、この映画が効くかもしれない

「どこ出身ですか?」 出身を聞かれるといつも私は困っていた。 私の出身は東京だ。 東京生まれ、東京育ちである。 「東京です」 と人に答えると「……」という地味な反応が返ってきて、会話が続かない。 東京出身というのはありきたりすぎて、会話のネタにな…

努力ではどうにもならないものを目の前にして「生きづらさ」を感じている人がいたら、あのピクサー映画は特効薬になるかもしれない

「ずいぶん遠くまで行ってしまったな」 去年の終わり、とある一本の映画を見た時に私は痛烈にそう感じてしまった。 それは大学時代の知り合いが商業デビューした映画だった。 主演は小松菜奈だった。 その女性監督は大学時代から業界内では話題になっていて…

コトラーの「マーケティング・マネージメント」を読んだら、アメリカ大統領選でトランプ氏が勝利した理由がわかった

「所詮、伝言ゲームなんだ……」 私がテレビ制作会社のADをやっていた時、常にテレビについて感じていたことだ。 テレビというメディアの報道は、人々に多大なる影響を与える。 下手をしたら、人を殺してしまうこともできる。 インターネットが普及した現代で…

世界一の絶世の美女が、14キロ増量して連続殺人犯を演じた理由

「バン!」 彼女は呆然と立ちすくしていた。 目の前で脳天を打ち抜かれた父親が横たわっていたのだ。 銃を持って泣き崩れる母親が目に入った。 今さっき、母親が自分の父親を銃で撃ち殺したのだ。 何が起きたのかわからなかった。 どうすればいいのかわから…

わっと飛び出すあの一瞬がたまらなく愛しい

「旅がお好きですね?」 最近、記事などで海外旅行について書くことが多くて、人によくこう聞かれる。 私のパスポートには6つのスタンプが押されている。 日本国民として6カ国をまわったことになるが、果たしてそれが多いのか少ないのか? これまで、アメ…

この世で戦う価値はないと思っている人にとって、ある意味、特効薬になるかもしれない映画

「生きている意味なんて……」 私は一度だけ駅のホームに入ってくる電車に吸い込まれそうになったことがある。 本当に無意識なのだ。 自分でもびっくりした。 私が新卒で入ったのはテレビ制作会社だった。 テレビの世界と聞くとブラックなイメージが強いが、案…

「生きる」力にあふれた強烈なインド体験を忘れないためにも、私はこの本を読み返す

「マズい……」 インドで初めてカレーを食べた時の感想だった。 マズい、マズい! なんでこんなに油っこいんだ! なんでこんなに辛いんだ! インドの本場カレーは日本人には合わないとは聞いていたが、 世界中の人の口にも合わないだろ! これ! 大学4年の頃…

一本のポルノ映画が、ハリウッドの歴史を変えたのを知っているだろうか?

「俺はハリウッドで成功してみせる」 そう母親に宣言して当時18歳だった青年は家を飛び出した。 「あんたは落ちこぼれよ。どこにいったてクズよ。出て行け!」 そう彼の母親は言った。 彼は泣いていた。 悔しくて、悔しくて。 彼に残された道はロサンゼル…