映画
「どうやったら怖くなるか?」 私はその時、ゾンビ映画を作っていた。 大学時代には自主映画作りにはまっていた私であるが、どうしても自由が効く大学3年生のうちに作りたかった映画があったのだ。 それは子供の頃から好きで仕方がなかったパニックものの映…
正直言うと、私はこの映画のことは全くのノーマークでした。 学生時代は年間350〜400本の映画を狂ったように見て、自称映画オタク (たぶん、大学生の中では日本一映画を見てたかもしれない)を名乗っている私は、社会人になってもなるべく話題になっ…
この映画はなぜか私の前に現れた。 その日は夜予定が空いていたので、いつものように家で映画を見ようと思い、DVDデッキを再生し始めた。 それは、有名な俳優が怪演をしたと言われる映画だ。 アカデミー賞脚色賞にも選ばれ、70年代のアメリカに根づいてい…
「次は新宿〜新宿」 私は人でごった返している満員電車に乗りながら、都心の方に向かっていた。 東京では朝の7時から9時までは通勤ラッシュだ。 おじさんから中高生までがひしめき合う電車内の中で、私はつり革に手を当て、 駅に着くのを心待ちにしていた…
「負のオーラ出ているよ」 親に子供の頃から私はよくこう言われて育った。 「また負のオーラ出てる」 「本当に周りの人をネガティブにするからやめて」 そんなことを周囲からよく言われていた。 私は子供の頃からとにかくネガティブ思考だった。 「こんなこ…
私はこのアニメを舐めてかかっていた。 本当に舐めていた。 始まりは、とある人が書いた文章がきっかけだった。 「大人になってからもまどマギだけは見たほうがいい」 フェイスブックでシェアされていた記事を見たとき、私は何で大の大人が魔法少女もののア…
「なんで人と同じ行動ができないんだろう」 子供の頃からこのような悩みを持っていた。 私はとにかく団体行動が苦手な子供だったのだ。 クラスの中でも常に浮いた存在だったと思う。 友達も割と少なかった。 昔からしゃべることが苦手で、人と面と向かって話…
「本当に深い感情は時空も現実も物理法則も超える。ミュージカルで人が突然踊り出すのはそれなんだ」 映画「ラ・ラ・ランド」のチャゼル監督がインタビューで答えていたものだ。 私は学生時代に350本以上の映画を見ていた。 今思うと、だいぶおかしい。 …
私は狂ったように映画を見続けていた時期があった。 それは大学時代だった。 毎日のようにTSUTAYAに通い、毎回10本以上の映画をレンタルしていた。 本数で行ったら年間350本以上だった。 浴びるように映画を見ていたのだ。 休みの日などは朝6時に起き…
私は音楽映画が苦手だった。 音楽にあまり興味がないということもあるが、映画の出来を曲でごまかしている感じがしていて、どうしても物語が頭の中に入ってこない。 ましてやミュージカル映画なんて、最も苦手なジャンルだ。 セリフを曲の中で表現するため、…
「何でここで坂本龍馬が……?」 私は先日GReeeeNの映画「キセキ あの日のソビト」のラストシーンを見ている時に、スクリーンを見ながらそう思っていた。 ラストシーンでGReeeeNのCDが並んである棚のそばに「竜馬がゆく」が並べてあったのだ。明らかに意図して…
「なんで私ではなくて、あいつが選ばれるんだ」 大学の同級生で大手企業に受かった人を見て、私は劣等感に包まれていた。 私は大学4年生の時、就活というものをしていた。 前評判で「就活だけは一筋縄ではいかない」 「人生最大の嘘つき大会だ」みたいなこ…
「読めない」 自分が書いたノートを見直してはいつもそう思っていた。 私はとにかく字が汚い。 その上、ノートに板書をまとめるのが下手くそだった。 高校受験や大学受験で予備校に通っている頃は、ノートで苦労した。 いくら頑張って先生の講義を聞いても、…
「書けない……」 それは今年に入ってからの最大の悩みだった。 去年の末からライティングの魅力に気づき、書くということにきちんと向き合い始めた私だが、どうしても毎日書いているとネタがなくなってくる。 家のパソコンの前で唸りながら、今週の締め切りの…
「世界を信じた、純粋な裏切り者」 彼はよく、こう称されていた。 米国最大の秘密を暴いた男。 彼のことを犯罪者と呼ぶ人もいれば、英雄と称する人もいる。 彼の名はエドワード・スノーデン。 元NSA(米国国家安全保障局)で勤務していた彼は、政府が国民を…
「沈黙だけは絶対に観に行きたい」 とある映画好きの集まりに参加した際、多くの人がこう言っていた。 「今年最初の映画は沈黙がいい」 「絶対に観に行きたい」 映画通の人ほどマーティン・スコセッシ監督の「沈黙」に期待しているようだった。 「あの予告編…
「なんだこの満島ひかりは……」 火曜日の夜、ふとつけたテレビ画面を見て、私は衝撃を受けた。 ドラマの最後のシーンだったのだろうか。 私は最後の方しか見ていないのにもかかわらず、そのドラマに出ていた役者陣全員の演技力に圧倒されてしまったのだ。 画…
「何がしたいかわからない」 妹の知り合いである、とある就活生に相談された時のことだった。 彼は大学3年生で、就活の準備をしているが企業のリクルーターから 「君はこの企業に向いていない。自分の価値観を変えなきゃだめだ」 と言われたことを気にして…
「え? あれってそんな映画だったの」 その事実に気づいたのは私が大人になってからでした。 普段のように、映画のことならこの人にお任せという映画評論家の町山智浩さんの ラジオをyoutubeで聞いていた際に、その事実に気づいたのです。 私はその町山さん…
「趣味を仕事にしたら、つらくなる」 銀行に内定した大学時代の知り合いが言っていた言葉だ。 彼はカメラが大好きで、そっちの世界で食っていくと私は思っていた。 しかし、大学4年生の時に、彼は銀行に入ることにした。 「趣味は趣味、仕事は仕事というバ…
「ずいぶん遠くまで行ってしまったな」 去年の終わり、とある一本の映画を見た時に私は痛烈にそう感じてしまった。 それは大学時代の知り合いが商業デビューした映画だった。 主演は小松菜奈だった。 その女性監督は大学時代から業界内では話題になっていて…
「生きている意味なんて……」 私は一度だけ駅のホームに入ってくる電車に吸い込まれそうになったことがある。 本当に無意識なのだ。 自分でもびっくりした。 私が新卒で入ったのはテレビ制作会社だった。 テレビの世界と聞くとブラックなイメージが強いが、案…
「俺はハリウッドで成功してみせる」 そう母親に宣言して当時18歳だった青年は家を飛び出した。 「あんたは落ちこぼれよ。どこにいったてクズよ。出て行け!」 そう彼の母親は言った。 彼は泣いていた。 悔しくて、悔しくて。 彼に残された道はロサンゼル…
「自分って空っぽだな」 私が高校生だった頃、常に感じていたことだった。 授業中、わけがわかんない相対性理論の公式を真剣に解説している先生がいるにもかかわらず、私はいつも窓から外の景色を眺めていた。 部活は入っていなかった。帰宅部だ。 帰宅部と…
コトラーの「マーケティング・マネージメント」を読んで、なぜ脚本家の宮藤官九郎が売れ続けるのかがわかった
「君の名は。面白かったよ」 去年の9月だっただろうか。 世間が「君の名は。」旋風で話題になっている中、私も友人にこの映画をオススメされた。 とにかく、泣けるから見て欲しいということらしい。 新海誠の最新作…… そんなに面白いのか? 私は新海監督の…
「マーティン・スコセッシの最新作は日本が舞台?」 そのことを知って、私は驚いた。 映画ファンなら一度は「タクシードライバー」を見たことがある人も 多いかもしれない。 マフィア映画の帝王とも言われる監督だ。 そのマーティン・スコセッシが日本を舞台…