ライティング・ハイ

年間350本以上映画を見た経験を活かしてブログを更新

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

1日の大半をSNSに費やしてしまう人が、もしこの映画を見たら、今すぐ本を読まずにはいられなくなるかもしれない

「次は新宿〜新宿」 私は人でごった返している満員電車に乗りながら、都心の方に向かっていた。 東京では朝の7時から9時までは通勤ラッシュだ。 おじさんから中高生までがひしめき合う電車内の中で、私はつり革に手を当て、 駅に着くのを心待ちにしていた…

社会の中で、どこかしら孤独を抱えている人こそ、映画「3月のライオン」だけは観たほうがいい

「負のオーラ出ているよ」 親に子供の頃から私はよくこう言われて育った。 「また負のオーラ出てる」 「本当に周りの人をネガティブにするからやめて」 そんなことを周囲からよく言われていた。 私は子供の頃からとにかくネガティブ思考だった。 「こんなこ…

書くことも「数こそ質なり」

「書けない……」 それは最近の私の悩みだった。 とあるライティング教室と出会い、書くことを一から学んでいったが、どうしても書ける時と書けない時のバラつきがある。 私は元々書くことは好きだった。 大学時代もいつも、脚本ばかり書いていた。 しかし、一…

進路に迷っていた中学時代の私は、近所の町医者から人生における大切なことを学んだのかもしれない

「ガシャン」 私は自転車から転げ落ち、顔面から地面に叩きつけられていた。 自分の中にあった視界が、一瞬凍結していた。 ぐるっと視界が回ったかと思うと、目の前には地面があったのだ。 一旦停止した脳の思考回路が再び動きを始めた。 顔の辺りから痛みを…

カンボジアで50人近くの現地人に囲まれて乗ったバス移動が、私にライティングの楽しさを教えてくれたのかもしれない

「ホーチミン行きのバスのチケットをお願いします」 私は滞在しているカンボジア・シェムリアップのゲストハウスで、ベトナム行きのバスのチケットを購入していた。 旅を始めてからまだ一週間ほどだった。 これから一月ほどかけて、カンボジア、ベトナム、ラ…

「普通とは?」というタイトルに惹かれて

「普通とは?」 とある本屋さんでこのタイトルの雑誌を見かけた。 表紙は小松菜奈でどこかサブカルチャーくさい雰囲気を出している雑誌だ。 メイビーの「普通とは?」とという特集を読んだのは、去年の11月だった。 その頃、私はライティングの魅力に気づ…

忘れ去られたゴミの92年生まれの私が見つけた、個性という名の呪いに効く薬

ゴミの92年生まれを知っているだろうか? ネット上でも、度々話題になった92年生まれの悲惨さ…… 私は92年に生まれたゆとり世代だが、確かに92年は他の年に比べて、有名人の数も少ない気がする。 92年生まれが悲惨といわれる所以は、その年に生まれ…

アイルランドの少女の恋物語である映画「ブルックリン」を見て、今のアメリカが抱える問題について考えさせられた

「あの橋の向こうには何があるんだ」 私はブルックリン橋を見ながら、そう思っていた。 大学生の頃、私は世界の中心を見てみたいと思い立ち、アルバイト代で金を貯めて、 一週間ほどニューヨークに行ったことがある。 マンハッタン島は驚きの連続だった。 本…

平成生まれのゆとり世代はみんな、実は「岡本太郎」を目指しているんじゃないの?

「また、こいつか……」 ツイッターをやっていると、週に2、3回はある職業の人からフォローを受け取ることがあると思う。 それは、ゆとり世代が生み出した新しい職業かもしれない。 自由を謳歌し、自分らしい生き方を常に模索する平成生まれのゆとり世代は、…

未来に先回りする思考を考えていたら、坂本龍馬が明治維新を達成できた理由がわかった

「この本は読んでおいた方がいい」 とあるベンチャー企業を立ち上げた友人にこう言われた。 私は最近、文章を書くようになって、嫌でもインプットが足らず、本をなるべく読むようにはしていたが、ビジネス書だけはどうも苦手だった。 まず、ビジネスをやって…

「魔法少女まどかマギカ」を見て、弱さを抱えた自分のトラウマが、実は最大の武器にもなると気付かされた

私はこのアニメを舐めてかかっていた。 本当に舐めていた。 始まりは、とある人が書いた文章がきっかけだった。 「大人になってからもまどマギだけは見たほうがいい」 フェイスブックでシェアされていた記事を見たとき、私は何で大の大人が魔法少女もののア…

仕事にやりがいを求める就活生ほど、一度は「落語」を見た方がいいのかもしれない

「仕事をやっていく上でのやりがいは何ですか?」 就活生が企業説明会で必ずと言っていいくらいする質問だ。 そんな質問をされた時、人事担当者はいつも困惑しながら 「お客様と一対一で相談に乗れることですかね」 など、マニュアル的なことを言って話題を…

もし、あなたが「生きづらさ」を抱え、いつも自分の殻にこもりがちなら、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」だけは観た方がいいのかもしれない

「なんで人と同じ行動ができないんだろう」 子供の頃からこのような悩みを持っていた。 私はとにかく団体行動が苦手な子供だったのだ。 クラスの中でも常に浮いた存在だったと思う。 友達も割と少なかった。 昔からしゃべることが苦手で、人と面と向かって話…

文章も、脳の右側で書け!

「なんだこれ」 私はとある本屋さんで、この本を手に取っていた。 それは絵が下手くそな人でも描けるようになるコツを伝授してくれる本らしい。 店員さんは「この本めちゃくちゃ面白いですよ」と意気揚々と喋っていた。 私は帯に書かれている文章に目がいっ…

「ラ・ラ・ランド」に心動かなかった人も、このミュージカル映画を見ればきっと、思わず音楽に合わせて指を鳴らしてしまうだろう

「本当に深い感情は時空も現実も物理法則も超える。ミュージカルで人が突然踊り出すのはそれなんだ」 映画「ラ・ラ・ランド」のチャゼル監督がインタビューで答えていたものだ。 私は学生時代に350本以上の映画を見ていた。 今思うと、だいぶおかしい。 …

私にとってトラウマである就活に挑んでいる学生を見て、浦沢直樹「MONSTER」を思い出す

就職活動…… それは私にとって最大のトラウマでもある。 「なんで私は選ばれないの……」 就活中にずっと思い悩んでいた。 私はマスコミ中心に30社以上受けていたと思う。 テレビ局から広告代理店など、なんか受かったらカッコイイ会社を中心に受けていた。 …

私が、TSUTAYAから年賀状が届くほど、狂ったように年間350本以上の映画を見続けていた理由

私は狂ったように映画を見続けていた時期があった。 それは大学時代だった。 毎日のようにTSUTAYAに通い、毎回10本以上の映画をレンタルしていた。 本数で行ったら年間350本以上だった。 浴びるように映画を見ていたのだ。 休みの日などは朝6時に起き…

風呂に入ると、京都の寺にこもって座禅修行した日々を思い出す

「ひらめいた!」 風呂場の中で、私は飛び起きた。 今ひらめいた記事のネタを頭の片隅に置いて、私は急いで風呂を出る。 忘れないうちにメモを取らなきゃ。 だけど、忘れるようなネタは大したことないものか…… 私は大抵、記事のネタを思いつくのは風呂場の中…

常にネガティブ思考で死にたがっていた私が見つけた、唯一の生きる術

「何で世界はこんなにも汚いんだ」 私は常にそんなことを思っていた。 小学生の頃から大のネガティブ思考で、クラスの隅っこにいるような暗い生徒だったと思う。ネガティブである方が生きるのが楽だと思っていた節もあった。 ものごとポジティブに考えている…

吉祥寺で見かけたインド・バラナシの光景

「あ!」 それは突然だった。 私が吉祥寺に買い物に出た帰りに、自転車で道路を走っていると、道路の隅っこに猫が転がっているのを見かけたのだ。 交通量が多い道路だ。 たぶん、猫は道路に飛び出してしまい、車にひかれたのだろう。 運転手も猫をひいたこと…

あの日、私が見たのはエガちゃんの姿だった

あの日、東京が全停止した日。 私は公民館の自習室で勉強をしていた。 前日に国立大学試験の結果発表があり、思っていた通りに落ちていて、一年間の浪人生活が決定していた。 私の気分はどん底だった。 あ、やっぱり落ちた。 勉強へのモチベーションもほとん…

映画「ラ・ラ・ランド」を2回観て、野球選手のダルビッシュ投手の凄さを思い出した

私は音楽映画が苦手だった。 音楽にあまり興味がないということもあるが、映画の出来を曲でごまかしている感じがしていて、どうしても物語が頭の中に入ってこない。 ましてやミュージカル映画なんて、最も苦手なジャンルだ。 セリフを曲の中で表現するため、…

彼らがなぜ歯科医でありGReeeeNなのか? そのことを知ったとき、私は……

「何でここで坂本龍馬が……?」 私は先日GReeeeNの映画「キセキ あの日のソビト」のラストシーンを見ている時に、スクリーンを見ながらそう思っていた。 ラストシーンでGReeeeNのCDが並んである棚のそばに「竜馬がゆく」が並べてあったのだ。明らかに意図して…

コミュ障だった私が見つけた、喋りという名の防衛本能

「俺、実は全く勉強できないんだよね」 とある芸人がテレビ番組でそう言っていた。 私は驚いた。 え? 勉強できない? めっちゃテレビで知的そうなイメージあるんだけどな。 その芸人はアメトークの家電芸人などによく出演していて、知的で物知りのイメージ…

【ゆとり世代に告ぐ】私は、ありのままで生きたいと思っていたけども……

「ありのままの君たちの姿を映画で描いてください」 とある学生映画祭で審査員を務める映画監督の人がそう言っていた。 「学生映画なんだから技術はどうでもいい。それよりも君たちが何を感じ、何を考えているのかをぶつけてくるような熱い映画を見たい!」 …

就活に失敗した私がGReeeeNの映画「キセキ あの日のソビト」を涙なくして見れなかった理由

「なんで私ではなくて、あいつが選ばれるんだ」 大学の同級生で大手企業に受かった人を見て、私は劣等感に包まれていた。 私は大学4年生の時、就活というものをしていた。 前評判で「就活だけは一筋縄ではいかない」 「人生最大の嘘つき大会だ」みたいなこ…

「鋼の錬金術師」を読むといつも私は……

「ナンダコレハ」 小学生だった頃、初めてみた「鋼の錬金術師」アニメ放送のエンディングを見て、驚いたのを今でも驚いている。 兄弟たちが背負った罪が明かされた時、私は呆然としながらテレビを眺めていたと思う。 次の日、学校に行くと「鋼の錬金術師」の…

「やりたいことがない」は、あるいは最大の武器になるのかもしれない

「やりたいことがない」 それは私のコンプレックスだった。 就活の時は本当に苦労した。 行きたい会社などなかった。 やりたいことなどなかった。 いや、あえているならば、やりたいことがあったが、やりたいことができる会社がなかったのかもしれない。 私…

「魔法少女まどかマギカ」を見て、今は亡きスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチを思い出した

「大人になってからもまどかマギカだけは見たほうがいい」 ある人がこう言っていた。 「まどかマギカ?」 あの魔法少女が出てきて、なんだかよくわからない敵を倒すものか? 私はそのアニメにそんなイメージを持っていた。 プリキュアやセーラームーンみたい…

東京育ちの私が、生涯を鳥取砂丘で過ごしたある写真家に心底憧れを抱く理由

「なんだこの写真は」 私はその写真家の写真を始めて見た時に、衝撃を受けたことを今でも覚えている。 何もない平坦な砂が続く鳥取砂丘に立つ、4人の少女の姿を見て、私は何かを感じてしまった。 被写体の構図から、カメラワークまでがあまりにも洗練として…