【SNSで人生を変える】承認欲求に苦しんでいる人にとって、この本は……
「承認欲求なんて消えてなくなれ!」
私はずっとそう思っていた。
どうしてもツイートしたくない。
それなのにツイッターにつぶやいてしまう。
フェイスブックにシェアしたくない。
それなのに「いいね」欲しさに記事をシェアしてしまう。
自分が書いた文章をフェイスブックにシェアして
「あ、またこいつこんな記事書いているよ」と他人に思われるのがたまらなく怖かった。
だけど、どうしても私の中にある承認欲求が抑えきれず、SNSに些細な出来事や記事を投稿してしまう自分がいた。
なんでだろう……
どうしてSNSをやめられないのだろう?
誰かに自分の気持ちを見て欲しかったのかもしれない。
自分の中にある承認欲求を抑えられなかったのかもしれない。
他人に馬鹿にされているのが嫌で、怖くてSNSを一旦止めようとも思っていた。
それでも私はフェイスブックに自分が書いた記事をシェアすることを止めれなかった。
仕事中もいつもスマホ画面に現れるフェイスブックのアイコンばかり気にしていた。
今日はどれくらい「いいね」がついたんだろうか?
そんなことを気にしてばかりいて、「いいね」の数が極端に少ない時があると、自分の気持ちが割れるくらい苦しかった。
だんだん、記事を投稿すればするほど、自分の中にジレンマが生まれてきた。
SNSで他人に承認されたい気持ちとSNSを使いたくないという気持ちが芽生えてきて、苦しくなってきたのだ。
いっそ、SNSなんてやめてしまえばいい。
そんなことを思っていた。
私は平成4年生まれの人間だ。
今現在、自分と同じように20代なかばの人たちにとっては、SNSはものすごく身近な存在だった気がする。
中学から高校の頃にスマホが普及し、大学時代にLINEが生まれた。
今や、ツイッター、フェイスブック、LINE、Instagramがないと生きていけないんじゃないかと思うくらい10代~20代にとってSNSというものは欠かせないものになってきている。
自分もそうなのだが、今の10代~20代の多くはニュースをテレビではなくツイッターやフェイスブックで知ることになるのだ。
サッカーのワールドカップ予選のニュースなども、ほとんどの人がツイッター上で知ったりしている。
テレビをつけてニュースを見るよりも、パッとスマホを開いて、タイムライン上に流れてくるニュース記事を読んだ方が、案外早く情報を手に入れたりするのだ。
その一方、自分が知りたい情報だけ頭の中に入ってくることになるので、土日に台風が接近していることも知らずに過ごしている人もいたりしている。
そんなSNS時代に生まれた私たちゆとり世代にとって、ツイッターやフェイスブック、LINEをやっていないということは生活に支障が出るくらい大問題になってくる。
LINEやツイッターなどをやっていないとまず今の時代、友達を作ることも難しくなってくる。
友人たちが昨日のツイッターのつぶやきを見ていることを前提にして、会話を進めていくため、常にタイムラインを眺めていないと会話についていけなくなるのだ。
SNSに投稿して、他人にどう思われるのだろう?
こんな記事を投稿したら他人にどう見られるのか?
そんなことを気にしながら、SNSをやっている。
自分の考えをもっと人に知ってもらいたい。
自分は実はすごい人間だぞと人に知ってもらいたい。
肥大化する承認欲求を抑えられなくなり、みんなSNSに投稿してしまうのだ。私も同じだった。
何者かになりたい。
人とは違う生き方をしたい。
そんなモヤモヤした気持ちを晴らすため、人から承認されることだけを考えてSNSを使っていた。
他人に認められたい。
何者かになりたい。
そんな気持ちが頭の中でぐるぐる回って、スマホを開くことを止めれなかった。
止めれないと同時に怖かった。
「こいつうざいな」
「何考えてるんだ? こいつ」
そんなことを思われるのが嫌だった。
「なんでこの人はSNSの使い方が上手いんだろう?」
そんなことを思う人が私のフェイスブックのタイムライン上に数人いる。
一度記事を投稿すると、あっという間に「100いいね」を突破するような人がいるのだ。
なんで、こんなに「いいね」をもらえるんだろう?
人から好かれるセルフブランディングが確立した人って一体何をやってきたのか?
テレビタレントだったら、あっという間にフォロワー数が数万人を超えるのはわかる。
だけど、無名のブロガーや経営者の人が何万いいねをもらえたりする理由がよくわからなかった。
何でセルフブランディングができるんだろう?
そんなことを考えながも、自分の中の承認欲求を消すことができず、SNSを止めれなかった。
誰も自分のことなんて見てくれてない。
そう思っていた。
そんな時、ある本と出会った。
いつものようにフェイスブックをいじっていると、ふと本が紹介されている記事が目に入ったのだ。
それは9月の中旬に出版されたばかりの新刊だという。
女の子たちには有名なインスタグラマーが書いた本だった。
本のタイトルにとても惹かれてしまった。
「SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方」
元HKT48のアイドルが、脱退後、ニートになりながらも、SNSの力で自分の人生を変えていった物語だという。
私は本のあらすじを読んだ瞬間、即クリックし、アマゾンで発注してしまった。
家に届いた瞬間、読んで行った。
本を開くたびに涙が出そうになった。
とにかく著者が抱いていた苦しみがわかるのだ。
SNSを開きたくなくても、開いてしまうジレンマ……
自分の承認欲求を抑えられない気持ち……
結局、彼女は自分の力でSNSの使い方を発掘し、人生を切り開いていった。
そのストーリーがとにかく泣けるのだ。
何度でも読み直したくなるのだ。
この本の中には何度も書かれてあった。
「人はポジティブなものに惹かれる」と。
ネガティブなことを発する人にはネガティブな人しか集まってこない。
人はワクワクする人のところについていくのだ。
よく考えれば、SNSで「100いいね」をもらえるようなセルフブランディングを確立できている人は、みんな人一倍、行動をしている人たちのような気がする。
ただ、SNSで夢を語るのではなく、実際の行動に移して、夢を現実にしているのだ。
そんな人たちのつぶやきはなんだかワクワクするものだ。
次はどんなことをしてくれるんだろう?
どんな面白いものを見せてくれるんだろう?
会社を作るなり、本を出すなり、とにかく行動するのだ。
頭の中で理想を語るのではなく、実行しているのだ。
中途半端な夢を語るのではなく、明確な夢を語って、行動に移している。
全くブレていない。
承認欲求に苦しんでいる人……
それは行動に移す勇気が持てない人なのかもしれない。
なりたい自分がいるのに、他人の目を気にして行動に移せない人。
勇気を持って行動に移せた人がこの本の著者のように人から憧れる存在になれる気がするのだ。
どんな業界にもプロとアマチュアがいる。
ライターの世界だって、アマチュアでブログを書いている人から、プロのライターとして書いている人がいる。
カメラマンの世界だって、アマチュアでやっているフォトグラファーから、
プロのフォトグラファーまで大勢いる。
そのプロとアマチュアの差……
それはただ、行動に移せたかどうかな気がするのだ。
なりたい自分がいるのに、勇気が持てず、心の中にある承認欲求だけが肥大化していった人。あるいは、行動に移してプロになった人。
その両者を隔てているのはただ単に「覚悟」と「行動力」の問題に過ぎない気がする。
この本の著者は、自分が「モテたい」という気持ちを抑えきれず、自分が大好きなモテメイクをいろんな女の子に伝えたいと思い、情報を発信し続けていた。
YOUTUBEにアップする動画を作ったことがなかったが、
「やれる!」と信じて行動に移していったのだ。
この本を読んでから承認欲求に打ち勝つには、ただ行動するしかないのではないかと思うようになった。
行動していくうちに承認欲求を忘れていくのだ。
承認欲求自体を消すことは基本的に無理なのだと思う。
この本は発売して一週間も経っていないが、いろんなメディアで注目されている。
カリスマブロガーの「はあちゅう」も自身のブログでコメントを書いていた。
人生のどん底を経験し、ニートから自身の力で人生を駆け上がっていった
「モテクリエイター ゆうこす」の言葉は、SNS世代に響く言葉で溢れかえっていると思う。
自分のやりたいことが見つからない。
人の目を気にしてばかりいて、生きている心地がしない。
そんな風にSNS時代において「生きづらさ」を感じている人にとって、この本は特別な処方箋になるのかもしれない。
少なくとも自分はこの本を読んでから、どこか心の底にあったモヤモヤが消えていった気がする。
普段、私は本を繰り返し読む方ではないが、もうすでに2周読んでしまった。
これからも3周、4周と繰り返し読んでいく本なのだと思う。
自分にとって、人生を変えるくらいの影響力がある本な気がするのだ。
紹介したい本
「SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方」
著者 ゆうこす