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ライティング・ハイ

年間350本以上映画を見た経験を活かしてブログを更新

【ミスマッチした新入社員に告ぐ】「3年は続けろ」と大人は言うけども

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「君たち、自分で選んだ道なんだから!」

多くの大人は新入社員に向かってこう言う。

 

「自分でこの会社を選んだんだから」

「もう大人なんだから、職場は学校じゃないんだ」

 

確かに仕事を選ぶのは自分自身の問題だ。

しかし、どうしてもその言葉に納得できない自分がいるのだ。

 

「自分でこの仕事を選んだんでしょ?」

30代以上の方が時々発するこの言葉だけには妙に納得できないのだ。

 

 

 

「自分で選んだ道なんだから、しっかり仕事をしろ」

確かにその通りだ。

 

 

お金をもらう以上しっかりとそれ相応の仕事をしなければならないのは当然のことだ。

 

だけど、自分たちの意思で、自分たちがする仕事を全ての新入社員が選んできたのかと言ったらそこは違うと思う。

 

今の新入社員のほぼ99パーセント以上は、ただ単に情報に流されて、今いる会社に辿りついただけなのだ。

 

2000年に入ってから、大手人材派遣会社を中心に、就活情報サイトが始まった。

ネット上でほぼ全ての情報が管理され、3月から6月までの期間で浴びるような情報の中から、就活生は自分が進むべき道を選ばなければならない。

 

わずか3ヶ月間で自分の働く会社を決めなければならないのだ。

当然、名前が知られた大手企業ばかりに人が集まってきてしまう。

 

ひと昔では受けても3〜4社だった時代があるが、今は平均的にほとんどの就活生が、20〜30社をエントリーしている。

 

その中から運良く内定が決まった会社に就職することになるのだ。

 

大手企業などはエントリー数だけで1万人を超えてくるため面接だけでも3回から4回するのが当たり前だ。

 

どこの会社も平均的に3回以上面接をすることになるので、就活の時期になると皆焦りだし、何が何でも受かろうと自分を大きく見せるようになっていく。

 

企業側は本気で働いてくれる新入社員を追い求めているが、就活生はただ単に内定がもらいたくて必死なのだ。

だから、自然と企業と学生同士のミスマッチも起きてくるのは当然だと思う。

 

5月を超えてくると「こんなはずじゃなかった」と嘆いている新入社員も多いだろう。

 

私もそんな新入社員の一人だった。

 

何かの縁で辿りついた制作会社の世界は、思った以上にハードだった。

自分が好きで選んだ道だから仕方がない。

しかし、実際に仕事を経験してみると想像以上にハードだ。

 

毎朝4時まで続く徹夜作業にノイローゼ状態になり、私は一度、人身事故を起こしかけたこともあった。

 

「こんなはずじゃなかった……」

そう何度嘆いたことか。

 

 

 

 

私はそして会社を辞める決断をした。

ノイローゼになりすぎて、うつ状態のまま上司に辞めるということを伝えたみたいだ。

後から、上司から「あの時、本当にお前頭おかしくなっていたぞ」と言われた。

 

頭がおかしくなり、なぜかラオスの山奥まで放浪の旅に出た私は、逃げてもダメだなと思い、日本に帰ってくることになる。

 

そして、日本社会の厳しさを知った。

職場のミスマッチを経験し、一度社会のレールから抜け出ただけで、ここまで社会は厳しいものだとは思わなかった。

 

転職をしようにもどこも受からないのだ。

大学4年の時は、なんだかんだ新卒というプラチナチケットを持っているため、否が応でもエントリーシートなら通過する企業があった。

 

しかし、一度就職してしまい、退職すると、自分の中では大したことがないように思えても、企業側からすると「会社を数ヶ月で辞めた人間」というレッテルを貼られてしまうのだ。

 

こんなに社会って厳しいなんて……

私はノイローゼ状態になり、アルバイトすらできなくなってしまった。

仕事をすること自体が怖くなってしまったのだ。

 

アルバイトをしていても、常にやる気がない自分を見てよく店長に怒られていた。

「だからフリーターはダメなんだ!」

そう思われていたのだろう。

 

人生どん底の一年間だった。

新卒で入った会社を数ヶ月で辞めた無職。

それがその時の私が持っていた肩書きなのだ。

 

一度会社とのミスマッチを経験しただけど、こうも社会の目線は変わるものなのか……

 

 

 

そう嘆いていた頃、私はライティングに出会った。

昔からものを書いたり、作ったりすることは好きだった。

好きだったが、自分なんて特に書くものなんて持ってないし、特に書きたいものなんて持ってなかった。

 

しかし、なぜかよくわからないが無性に書きたくなったのだ。

日々の不安をかき回すかのように書いて、書いて、書くまくっていた。

 

すると、不思議なことが起こった。

転職活動もうまくいきだしたのだ。

 

なんとか数ヶ月後、今働いている会社に内定をもらえ、再び働くようになったが、今思うと、あの時私はただ単にポジティブ思考になっていたのだと思う。

 

ライティングというものは不思議なものだ。

書いて吐き出してを繰り返していると、自然と世の中に対してアンテナを張るようになってくる。

いつもポジティブに記事を終わらせようとすると、自然と世の中から入ってくる情報もポジティブなものが増えるのだ。

 

常にポジティブに物事を捉えるようになると、自然と状況も好転してくるものだ。

面接の時の私は凛としていたのか……

書類選考や面接で通過する率が増えたのだ。

 

多分、書類選考で落とされても、まぁ、いいかと開き直れるようになったのだろう。

 

どんどん書いていくうちにいつしか就職できるようになったのだ。

 

私は無職のプー太郎から、いちよ会社員という肩書きらしきものをもてるようになった。

だけど、今でも無職のプー太郎という肩書きを持っていた時代を思い出すことがある。

 

もし、あの時私はライティングに出会ってなかったらどうなっていたのだろうか。

もし、今働いている会社と出会えなかったら、どうなっていたのだろうか。

 

考えただけでゾッとしてしまう。

多分、今でも適当にアルバイトを続けて、暗い目をしたまま、この他人に無関心な社会の中で生きていくことになっていたのだろう。

 

会社帰りに暗そうにしている新入社員を電車の中で見かけるたびに、私は過去の自分を思い出してしまう。

 

私も企業とのミスマッチを経験し、心底苦しんできた一人だったのだ。

 

ミスマッチを経験すると、死にたくなるほど仕事が辛くなるのはわかる。

私も一度、経験した。

毎日、会社の上司に怒鳴られ、相性も良くない同僚や上司といつも囲まれて過ごすのだ。

ストレスが溜まり、気が変になるのも当然だ。

 

 

大人の方々は「どんな仕事でも3年は続けろ」という。

3年は働かないとその仕事はわからない。

確かにその通りだと思う。

 

とにかく続けないとその仕事の面白さや内容など、わかるはずがないと思う。

 

だけど、ミスマッチを経験している人に向かって「3年も働け!」なんて、

私はいえない……

 

死にたくなるほどだったら逃げ出していいとも思う。

 

ミスマッチをして、毎日会社に向かうのが辛い人がいたら、

会社を辞めるか、自分を会社に合わせるか、それしかないのだと思う。

 

自分を会社に合わせるのが辛かったら、転職など他の道を考えるしかない。

だが、3年以内で辞めると、日本の社会では「3年以内で会社を辞めた人間」というレッテルを貼られてしまう覚悟も必要になる。

 

新卒で入った会社を数ヶ月で辞め、世の中を放浪していた私は、ミスマッチをしている新入社員を見ていると、どうしても笑えない。

他人事とは思えないのだ。

 

 

すぐに辞めたほうがいいとはいえないが、一つだけ転職の基準にしたほうがいいことははっきりとわかった。

 

転職をするべき理由……

 

それは、夢を追う時だと思う。

転職すると決意するなら、自分の夢を追う時だ。

 

テレビ番組の制作だろうが、どこかの大企業の営業だろうが、どの仕事だろうと、

やっていることは基本変わらない。

人とコミュニケーションをとって、仕事をしている。

ただ、それだけだ。

 

 

相性が悪い上司がいるだろう。

会社の雰囲気が悪くて胸が詰まるような苦しみにあっている人もいるかもしれない。

 

だけど、環境のせいにして逃げても、その倍の苦労が後に待っているだけなのだ。

 

本気で仕事がつらくて、今にも死にそうな人がいたら、すぐに逃げ出したほうがいい。

しかし、環境のせいにして、自分の理想の職場というものを求めている人がいたら、少し思いとどまったほうがいいと思う。

 

環境のせいにする癖がある人は、どの職場に行っても基本的に変わらない気がするのだ。

 

 

だから、転職を決意するときは、本当に自分がやりたいこと。

自分の夢を叶える決意をする時だと思う。

 

 

新卒で入った会社を数ヶ月で辞めた自分が言うのも変かもしれないが、ミスマッチで苦しんでいる新入社員を見るたびにそう思ってしまうのだ。