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ライティング・ハイ

年間350本以上映画を見た経験を活かしてブログを更新

コトラーの「マーケティング・マネージメント」を読んで、なぜ脚本家の宮藤官九郎が売れ続けるのかがわかった

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「また、クドカンの映画だ」

 

私は今、レンタルショップでアルバイトをしている。

そこで働いていると何が世の中で流行っていて、何が若者に受けるのか何となくだがわかる。

 

普段、あまりニュースを見ないため、世の中の動きに鈍感な私はレンタルショップに

DVDや CDをレンタルする人の姿を見て、「あっ、今これが流行っているのね」

「へー、今時の高校生に任天堂のこのゲームが人気なんだ」

「やっぱりFF(ファイナルファンタジー)ってすごいな」

 

など、今リアルタイムで流行っているものを把握していたりする。

 

自分でも言うのはなんだが、結構面白い仕事だ。

 

そんなアルバイトを送っているフリーターのプー太郎である私だが、

最近気になったことがあった。

 

それは……

 

「なぜ、クドカンは売れ続けるのか?」

である。

 

クドカンと訳してしまったが、もちろん脚本家の宮藤官九郎さんのことだ。

脚本から役者、監督まで多彩な才能を持っている方だ。

 

本当に凄い人だと思う。

 

2019年の大河ドラマクドカンの脚本で決定している。

舞台は東京オリンピックらしい。

私は今からとても楽しみで仕方ない。

 

私は大のクドカンファンだ。

あまちゃん」など、半端なく面白かった。

池袋ウエストゲートパーク」は本当にハマった。

 

今でも池袋に行くと、あのドラマを思い出す。

 

 

しかし、なぜクドカンはあれほど売れ続けるのか? 

不思議だった。

 

もちろん、クドカンの脚本は誰が見ても楽しめるし、面白い。

クドカン特有の世界観などもあって、ファンが付くのもわかる。

 

だが、自身が脚本、監督して映画を作れるほど売れっ子脚本家になれたのはなぜだろう? と思っていた。

 

 

それにレンタルショップで働いている時に、クドカン作品を持ってくるお客さんは

大概、30代から40代の人が多かったのにも不思議だった。

 

 

クドカンと言ったら、若い人に人気だと思っていたが、30〜40代にも人気なのだ。

 

なぜだか?

 

最新作「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」など、若い人もレンタルしていくが、30代の人もレンタルしていく人が多かった。

 

クドカンって本当に不思議な人だと思っている時、ある本に出会った。

 

ある本とは……

 

コトラーの「マーケティング・マネージメント」である。

 

厚さ4.5センチのクソ分厚い学術書だ。

親指一本もある分厚い本の中には、世界的なマーケティング研究者のコトラー博士が

2年の歳月をかけて書いた、世界中の全てのマーケティングを網羅した素晴らしい学術論が書かれている。

 

企業の営利組織から芸術活動まで、今の世の中にはマーケティングがはびこっている。

売れるクリエイターはきちんとマーケティングをわかってやっているのだ。

 

もちろん宮崎駿さんみたいな天才肌の人はコンテンツさえ生み出していけば、自然とファンがついていくかもしれない。

 

しかし、よほどの天才肌じゃないと無理だ。

 

スター・ウォーズ」を生み出したジョージ・ルーカスは、

エピソード4の制作時に20世紀フォックスと監督料をめぐってモメていた。

 

ルーカスは「監督料はほとんどいらない。その代わりキャラクターの権利をよこせ」

と言って、監督料のほとんどを辞退した。

 

それが長い目で見てマーケティング的にうまくいった。

 

世界的にヒットを飛ばした「スター・ウォーズ」は劇場収入もすごかったが、

それ以上にフィギュアやゲームによる、キャラクター権の収入の方がはるかに多かったのだ。

 

 

その結果、ジョージ・ルーカスは莫大な富を得たと言われている。

 

世に出てくるクリエイターはきちんと経営やマーケティングの視点も持っているのだ。

 

そんなこともあり、フリーターのプー太郎である私は今のうちに、このクソ分厚いマーケティングの本を読んでみようと思ったのだ。

 

全てのマーケティング理論を網羅したこの本さえ読めば、大学の商学部に4年間通ったことにもなるだろう。

 

本を読んでみて驚いた。

 

面白いのだ。

非常に面白いの。

 

スターバックスレッドブルなど世界的に成功した企業から、ゲームや映画など

クリエイティブな世界で使われているマーケティングの詳細まで書かれていて、

読み始めたら止まらなくなった。

 

学術的な表現が多くて、頭は痛くなった。

しかし、面白いのだ。

 

世の中の見る目が変わってくるのだ。

 

私は2週間かけて、この親指ほどの厚さのある学術書を読み終えた。

すると、気がついた。

 

クドカンが売れ続けている理由が……

 

「優秀なマーケターは顧客を10代のうちに引いつけておけば、その後ずっと良い顧客になってくれることを知っている」

 

マーケティング・マネージメントではフリトレー社のポテトチップスを例にとって、

若い10代のうちに商品に愛着を持たせておくと、大人になってからも良い関係を気づけることを指摘している。

 

 

クドカンも同じことをしていたのかもしれない。

 

2000年に10代を中心にカルトヒットを飛ばした伝説のドラマ……

池袋ウエストゲートパーク」。

 

宮藤官九郎という名前もこのドラマのヒットによって世の中に広まったと思う。

 

このドラマを見た当時10代から20代だった若者は、30〜40代になっても

ずっとクドカンの脚本に愛着を持ち続けているのかもしれない。

 

若い世代にウケるいいコンテンツを作ることに成功したら、

ずっとその人のファンであり続けてくれるのだと思う。

 

クリエイターとして生き残るのはやはり10代、20代の心につく刺さるようなものを作れるかどうかだと思った。

 

 

私は今24歳だ。

もう今時の高校生が何を考え、どんなものに興味を持っているのか正直よくわからない。

 

だけど、この世代の思いや気持ちを感じ取ることがコンテンツクリエイターになる秘訣なのかもしれないと思った。